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〜幸せのセンサー〜 第1章 手に入れた穏やかな日常

  • 執筆者の写真: eco
    eco
  • 2020年4月7日
  • 読了時間: 3分

 録画をしていたみつばちバッテリーを観ながら、2人は「ヒー!ギャハハ!」と笑っている。

「えこちゃん、疲れちゃったでしょ?休んでていいよって言ったのに〜。」

「ううん、ヘーキ。2人が楽しそうで良かったよ。」

「僕にも手紙、ありがとう。たまに貰うと照れちゃうね。ポイント制もついにか〜!」

「時間なかったからギリギリだったんだけどね〜。いつもありがとうのお礼!…になった?」

「なるなる!えこちゃんは天才だね。みんなのために、ありがとう。」

「ふふ。」

 小さな幸せを感じとること、人に分け与えることは、昔から得意だったかもしれない。

いや、変わったのは中学卒業以降だ。

それまでは、ひたすら世の中に絶望して生きていた。

転機は中学生の時の相談教室。校舎とは別に作られた小さな建物の一室が教室になっており、数十人の小学生から中学生が1クラスになって過ごしていた。

そこでわたしは”生きる力”を身につけ、何気ない幸せを実感する体質が出来上がっていった。

思い出深いのは、小学生のある言葉

「えこちゃん、声“薄い“よね。」

である。

そう、昔から自分に自信のなかったわたしは声にもその影響が現れていたようで、か細く弱々しい声をしていた。

それを言葉にすると正に“薄い“となる。

しかし、今となっては別人のように感情豊かに話すようになった。むしろ、声でかいよ!と言われるくらいにまでなったのだ。

 もう一つ言えるのは、わたしの食へのこだわりの覚醒だ。相談教室では、さまざまな授業の中に自然を取り入れていて、記憶の中で衝撃を受けたのが“ザリガニを釣って食べる”行事だった。

幼少期から、山で採れるツワブキやグミの木、海で獲れるアオダマやタコやボラなど、子どもだからこそ許されたであろう、食べる冒険をよくしていた。

それでもわたしはザリガニを食べたことはなかった。むしろ、実際に釣れる場所があるなんて知らなかった。

そんなわたしは、この授業に内心ウキウキワクワクで参加し、他のメンバーがあまり乗り気でない中、早く食べたくて仕方なかった。

はじめてのザリガニ釣りも、持ち帰って捌きながらハサミでつままれるのも、全てが楽しかった。

実際のメニューは、ザリパスタ。そのおいしさに、ロブスターを食べるよりも感動した。

同じ感性の人、感覚の人が、この世に存在するんだと知り、心から嬉しかった。

それこそがわたしの2人の恩師だった。

2人とも、荒れ狂う海の中をもみくちゃにされながら彷徨うヤシの実のような私たちを、暖かく優しく寛大な心で包み込んでくれる。

その一方でいじられキャラな2人は、小学生と同じ目線で遊んだり、いろいろな場面で戯けては場を和ませてくれるような、無邪気な人たちだ。

第二の父母として、わたしは慕っている。

生みの親が両親なら、育ての親は恩師なくらい、わたしを変えてくれた。

その結果、小さな幸せのセンサーが身についたのだ。

 世の中は、気がつかない幸せがたくさんある。

当たり前に過ぎ去っていく日々は、つまらないと感じる人が多くいる。

そうじゃない。違う。わたしは、違う。

お腹いっぱいになれること、目を閉じて夢が見れること、好きな服が着れること、好きな家具を置けること、花の香りを楽しめること、山や海があること、生き物と触れ合えること、健康なこと、生きていること…。

全て、全てが当たり前じゃない。幸せなんだ。

誰だってないものねだりは仕方ない。わたしだってそうだ。

でも、その中でも“気づくこと“の幸せはたくさんあるんだ。

その積み重ねが、きっと人生を豊かにしてくれる。

そう信じて、花雫と空蕾そして陸に伝えていきたい。

わたしにとって大切な大切な、家族だから。



2件のコメント


eco
eco
2020年4月07日

本当、懐かしいね。

何かと忘れがちな幸せだけど、大事ですね。

みんながみんな気づける世の中になればいいのにって思っちゃいます。

センサー植えつけて回ろうかしら?ふふ。

いいね!

会長Tea
会長Tea
2020年4月07日

懐かしいいい思い出ですね( ̄▽ ̄)

日常の幸せに気付けるって本当に凄い大事だと思います。

特に何気ない小さな幸せに気付けることが凄い!!

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送信ありがとうございました

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